2020/09/17 08:55

コロナ禍で注目されているキーワードのひとつに、『抗菌』『抗ウイルス』があります。
新型インフルエンザ等の啓発の観点から、『抗ウイルス』というキーワードは徐々に聞かれるようになりました。

『抗菌』『抗ウイルス』、いずれも『抗』の字を使った言葉です。
『抗』は、「さからう、ふせぐ」を表す接頭語です。
「抗癌 (がん) 剤」、「抗ヒスタミン」など、医療関連でよく耳にすることでしょう。

●抗菌とは、菌の増殖を防ぐ加工のこと
経済産業省のホームページには、抗菌加工製品についてのガイドラインが掲載されています。
そこには、下記のように謳われています。
(1)抗菌加工製品とは
抗菌加工製品とは抗菌加工を施した製品のこと。
ここでの「抗菌」とは、「製品の表面における細菌の増殖を抑制すること」である。

抗菌 = 菌の増殖を防ぐということで、菌を殺したり除去する機能はなく、
菌が住みにくい表面を作ることで、付着した菌を増殖させない加工をしています。
抗菌剤をコーティングや練り込みといった加工で製品に機能を付加し、
トイレの便座、施設の手すりなどに採用されています。



●抗ウイルスとは、ウイルスの数を減少させる加工のこと
抗菌と同じような意味合いですが、物の表面に付着したウイルスの数を減少させることを目的とした加工のことです。
ウイルスを不活化する事で、増殖の抑制と同時に、付着ウイルスの減少につなげます。
抗菌と同じく、抗ウイルス剤をコーティング、練り込みなどの加工で機能付加します。

当店で販売しているリケガードや、ベガウイルスは、こちらの「抗菌」「抗ウイルス」の性能を持った商品です。

     



それ以外にも、『除菌』、『殺菌』などの言葉もよく聞かれます。
一見同じように見える言葉です。
抗菌も含め、大まかに『菌を殺す事ができる』技術と、『菌を直接殺す事はできないが、増殖を抑える』技術に分かれます。

●殺菌とは、菌を殺すこと
殺菌は、読んで字のごとく、菌を殺すことです。
実際の製品では、殺菌や消毒という言葉は、安全性を確認した「医薬品・医薬部外品」の製品に記すことができます。
これは薬事法で定められています。
アルコールや塩素などの製剤が代表的ですが、紫外線処理や煮沸など、身近な生活の中でも、殺菌は行われています。

●除菌とは、菌やウイルスの数を減らすこと
除菌は、文字の通り、菌を取り除く、除去する事です。
薬品などを用いて細菌(微生物)を取り除くこととされ、殺菌も除菌の意味に含まれます。
ただし、殺菌と違い、除菌は薬事法では認められていません。

厚労省のページによると、下記が定義付けられています。
「除菌」は、菌やウイルスの数を減らすことです。
「医薬品・医薬部外品」以外の製品に記されることが多いようです。
「消毒」の語は使いませんが、実際には細菌やウイルスを無毒化できる製品もあります(一部の洗剤や漂白剤など)。

菌を殺したりゼロにするまではいかないけれど、菌を除去できる、それが除菌です。



それぞれの意味や効能を知って、目的に合った製品を選んで、より効果的な予防生活をはじめましょう。